世界ランキング。

 日本はジェンダーギャップ120位だなんで記事を見る。なるほど世界には190以上の国があるわけだから日本は男女平等後進国である。なんでことが言える。

 本当にそうか。ジェンダーギャップというのはいつも社会的地位で測られている。一度も幸福度とかの尺度で測られているものは見たことがない。何故それで測られるか。一つの面としてはそうした統計を計りたがるのは女性の社会的地位に非常に拘る人だからである。もう一つとしてはそもそもその基準が欧米有利であり、それで測ることによって欧米の先進性が証明されるからである。正直単にアジアや南米、アフリカ、中東と違い自分たちが優れているということを言いたいだけに見える。

 本当は存在しないはずの部分に勝手にギャップが作られていないか?そう思うのである。日本のどの難関大学のデータを調べてもかつては圧倒的な男性社会、これでは管理職にいるのもほぼ男性というのは当然ではなかろうか。今は大学にも女性が増えているし現に徐々に管理職につく女性も増えた。

 あるいは世界大学ランキングみたいなものでも良い。何故世界で不利な指標で勝負するのかわからない。日本の大学が国際性で勝てるはずがない。極東で独自言語の国に誰が留学したいのかという話である。そしてそこにかけられるお金もないのに。日本語で教え中間層の学力や専門性を支えてきたのが本来の日本の大学の在り方では無かったのか。そう思うのである。

 突然気が変わったように英語で授業してもなんの意味もない。学生は翻訳書以外読んでいない。幸い日本という国はまだ腐りきってはいないから雑とは言えどちゃんと専門書レベルのものが日本語で読める。

 ここ最近は日本はあらゆるランキングで低下したり、あるいは海外から持ってきたこのランキングにおいてすごく順位が低いとかそんなことを言っているが当たり前である。不利な場所で戦うのではなく有利な部分を伸ばしていくのが大事だろう。

 

得意分野以外勉強しない たかたか。