スカートめくり

 なんでも間違いなく過ごせるようになってほしいというのは親の願いなのかもしれない。成人して一人暮らしをするようになりまた親への目線も徐々に相対化されてきている。

 最近のフロンティアな親は子供にスカートめくりをしてはいけない理由まで教えるそうである。果たしてこれが教育効果的にどうなのかという点はさておきこうした性教育みたいな教育は先鋭化し続けている。

 正直性教育というのは性病予防や避妊のためにあるのであって形態について議論するものではないと思うのである。こういう形態が成功例であるというのは本来的にはないし、性のあり方というより恋愛のあり方になってしまっている側面があると思う。まあ恋愛についてはよく知らないからこれ以上喋っても仕方がないが。

 まあとにかく最近の親というのはそういう人が増えてきたという印象である。幼児教育での調教は子に対してはある一定の効果は事実あるらしいが、随分息苦しい世の中になってしまった。あるいは息苦しい世の中にされようとしている。今はまだ理想の恋人とは何か程度だがそのうち友達についても事細かく決められるような時代も来るかもしれない。

 結局、関わる人間はどんな場合でも、選ばなければ仕方がないのだがその定規すら他人に頼るなら人生の目的とはなんだろうと酒に酔いつつ大きく出てみる。人間とはその人間自身が存在を証明するのではなくて周りにいる全ての人間が存在を承認しているのだと思う。だから周りにいる人すら他人が選んだらその人の人生はどう定義するのか。

 まあそんなことを言いつつ自分の周りの人間を自分が選んでいるのかはわからないが。少なくとも、もう少しだけ自分の人生が自分のものであると思っておきたいものである。何故かは分からないがその方が幸せである。あるいはそれすらも幼児期に受けたかもしれない人生は自分で選択すべきだ、という道徳教育の賜物か。

 

お酒が入って始まる哲学な たかたか。