多分そうよ、知らんけど。

　今日は東日本大震災があった日らしいが随分前に感じる。まあ正直、小学生の頃だったから随分前、というのも当然の話なのであるが。

　あの日は学校から帰宅中、小さな家電屋を通り過ぎる時、津波が流れている映像を見て、日本にもこんな迫力のある映画があるのか今度見に行こう、なんて思っていたら映画ではなくそれが事実で、でもまるで映画のように全てが流れていくその様を、中継で見ていた。

　正直他人事だったので中学受験のために東北地方太平洋沖地震と東日本大震災という言葉の使い分けを社会科で習ったことくらいしかそのほかの記憶はない。

　数日して今度は原子力発電所の屋根が損傷して放射能漏れを起こしはじめた。流石にびっくりしたけれどまあ汚染された飛沫も流石に広島に飛んできそうにはなく、これも他人事として言うけれど、正直言ってどうしようもないだろうという発想にしかならなかった。事故後になって原発を批判する人間が増えた。そもそも日本は地震大国なのにどうして原発を作ったのかと言った論調でその人たちは言う。他の発電方法でも賄えるであろうと。

　それはそれで賄えるのだろうけど賄えるから良いというわけではないと思うし、何にせよ急にゼロにするとかそんな事は無理な注文である。実際問題原発ではいろんな人間が働いているわけでそう言う人たちの雇用はどうするのかとかそう言う問題もある。関連会社だってあるし原発付近の街ではそこにどれだけの人が働くかで街の経済的にも大分違うのだ。

　まあ悲惨な災害だったのは間違いないがなんでもかんでもゼロだの廃止だの好き勝手言っているのは多分よくない。知らんけど。

大阪に媚を売る　たかたか。