職業医療人
バイト先の電話ほど鬱陶しいものはない。のは誰でもそうであろうが今日もかかってきたので夜にかけ直さねばならない。
面倒なことは後回しにしがちな人生であるが大体どんなことも最終期限というものは決まっていて、その前に終わらせねばならない。一年毎の話であると次の年に持ち越すわけにもいかないから当然年明けから三月くらいまではそれまでの九ヶ月でサボったツケを延々払い続けることになる。
まあこれは個人のスケジュールに限った話ではなくて個人の借金や会社の負債や国の国債だってそんなもので要は将来にツケ払いしているのである。最近の世の中はお金がないらしく医師会の利権である社会保険料なんかも不満の多い時代となったが、医師の給料が下がるという事態だけは断じてやめてほしいというのがまあこれから医者になる人間としては希望である。最悪日本が転覆したとしても自分はツケを払う前に死んでいる。
全く人口減少社会においては医者余りが顕著になる、なんて言われているから本当に困る。苦労してようやく取れる医師免許、というのも換金できて初めて意味がある。よく善意が大事なんてことを言う人間がいるが、そんなことは当たり前である。どんなお店、サービスも根本的には、人はどう言う動態を取り、何を欲しているかを考えて、成立しているのであってそういう意味で善意的である。そんなことは当たり前とした上でカネが欲しいと言うことである。
世の中というのはどうも自分がしていない職業に期待しすぎる側面がある。まあ他人の痛みなどわかるはずもないから当然なのだけれど。
お金は大事な たかたか。