大人気ない。

 追試前にどうでも良い予定を入れすぎて面倒な毎日である。梅田に行く時は最近は小学生の帰宅時間と重なるので彼らの大きな話し声が聞こえてくるけれど、ふと気づくと信じられないくらい小学校の記憶というものはない。

 というより、何をしていたかとかあまり覚えていないのがまあ普通なのだろう。特に別に自分は小学校時代楽しんだ記憶もないので尚更そうなるのだと思う。ただ朝礼で一つ覚えているのが、電車のマナーの苦情がしょっちゅう入っていたことである。これは母校の児童のマナーが悪いというよりも、マナーにうるさすぎる人が一定数いるからだ。

 それにそもそも小学生のマナーが多少悪いからと言っていちいち苦情を入れるというのは怒りの沸点が低すぎだろう。マナーが悪いと言っても彼は精々数駅で降りて行き、群れなくなると勝手に静かになる。小学生の通学圏なんか大半がそんなものである。

 ただその僅かな時間すら耐えられないという人間は一定数いる。こういう寛容度の低い人間が勧善懲悪という心理的な武器を持つとろくなことが無くて苦情を入れる自分に酔っているからもうどうしようもない。

 

苦情に苦情を申し立てる たかたか。