立ち飲み屋ディベート論

 政治の話は飲みの場ではするな。これは格言である。個人ごとに主義思想が異なりすぎて喧嘩になりやすいからである。飲み会は仲良くするもので断じて喧嘩をするものではない。以前演劇部では先輩同士が激論を交わしてとんでもない飲み会になったことがあったけれどその時の話題は演劇論から練習のあり方に至るまで広範囲に渡って議論を繰り広げており、あんなに肩身の狭い飲み会もなかなかに無かった。そんな演劇に熱い先輩たちも卒業される。第三者視点だったのもあるが今思い返せばその飲み会すらちょっと笑えてくる思い出である。

 さてそんなこんな今日もいつもの立ち飲みに突撃してきたけれど、お酒を飲んで気分が良くなってつい口走った、アジアに民主主義は向いていない、という発言に対して横のおじさんは、今の若い子はそんなことを言う時代になったのかぁ、というしみじみした発言を受けてこちらも日本酒を飲みながらしみじみしたものである。

 とは言え今の若い子、の中で別に自分の考えが一般的だとは言えないのだろうけれど、派閥ごとにバランスが取れていればどのような組織でもうまく行くと思っている。なんというか一枚岩である必要性もそれを強制する必要性も無く、多様さを認めた上で、バランスが取れていれば良い。民主主義、の反対が独裁、だとは思わないと言うことが言いたいわけである。断じて独裁が許容できないのは近年の本学を見てみれば分かる通りである。

 なお誰の何の独裁か、なんてことは一言も言ってないので個人の勝手な解釈によってこのブログの文章が斟酌されることはあってはならないと思っている。単に強権的に一方的に押しつけられるものが嫌い、と言うことを述べたにすぎない、ここを強調しておきたい。

 

毎日はささやかな反抗の たかたか。