大坂なおみ
大坂なおみが最近はよく話題になっている。なんでも試合の後の会見を拒否しているらしい。プロテニスの試合を見ている人ならご存知の通り勝っても負けても会見ルームに通されて試合の感想やら記者の質問などに対応しないといけない。
正直負け直後にするのはなかなかに面倒な話である。記者の聞き方によっては随分腹が立ちそうな場合もある。
一般的には大会側の対応はよほど不必要で非合理な質問でない限り、記者には会見ルームで選手にインタビューする権利が与えられている。まあもちろん選手の気持ちも大事だけれど、試合は多くのスポンサー、ボランティア、ファンなどが直接、間接的に関わるイベントであり、むすっとしたまま帰ると言うわけにも行かないと言う部分はある。
それはともかくとしても大坂はかつても政治的なメッセージを発してきた人物であり、そのたび物議を醸してきた。まあ黒人とアジア人という差別されやすい人種のハーフであり、しかも場合によっては純黒人と純アジア人からも差別される危険性のある人物の発言は一考に値するが、スポーツ選手としてあまりにそういう部分が強調されてしまうと対戦相手としても戦いにくくなる。
大坂も自分が差別撤廃の第一人者となろうとしているのかもしれないが、そういう相手の強い思想は試合後になんと言われるかもわからないし、試合中の独り言や叫び声、抗議などを萎縮させるかもしれない。
スポーツ選手は大きな影響力を持つのはわかるのだけれど、であればこそあまり先鋭的であってはいけないと思う。責任ある立場の人間なら差別に反対すると同時に世の中には多様な考えがあり一見差別に見えることも実はあまり差別的な意思が働いていないことも理解しないといけないわけで。
ただまあここまでくると本人も引きづらいだろうけど。
テニスもテレビ観戦好きな たかたか。