最近の生活詰め合わせセット

 組織実習の組織像を下宿で描いていると余計な気持ちが紛れる。あまり他のことを考えずに像を塗り込む事ができて何というか安心する環境である。かつて駿台の時、芸術学部にいきたいと言ってアートスクールに通っていた男がいたがはてさて彼はどんな気持ちで描いていたのだろう。いつか飲みながら聞いてみたいものである。

 それにしても四月にしてプレッシャーがかかるのは今年は違う一年にしたいという事なのである。去年と同じようにコロナで去年と同じ学年に図らずも残留することになった。このまま一年が経てば本当に何もせず終わるとかそういうことになってしまう。時間は常に一定の速さで過ぎていく。なんて言うのが当たり前の発想であるが、物理学者のアインシュタインは光速不変の原理とか言いだすもんだから全く数学とか物理とかができる人の発想というのはついていけたものではない。

 緊急事態宣言というのは本当に困ったものでこんなもの出されると何もできなくなってしまう。お酒すら飲めないなんて言われ出すとこちらとしては余計に宅飲みしたいなんて言う気持ちが増してくる。大学生は動くななんて言うけれど花の大学生活は少ししかない。もちろんアディショナルタイムも付けられるけれど世の中限度というものがある。

 結局そういう煩悩を抱えながら色鉛筆を走らせる。ずっと時間がこのまま止まっていれば良いのになぁ。

 

純エッセイ風に仕上げる たかたか。