暇人生

 もののけ姫で使われる曲にアシタカせっ記と言う曲がある。もののけ姫を見た人なら絶対にわかる曲である。雄大な感じが良く、たまに聞いている。

 どういう世界でもそうだけれど生死をテーマにした作品というのは多い。聖書や神話ですらそうである。死や復活が基本的なテーマになっている。今日のほとんどの文学や他の芸術も哲学も恋愛を除けばほぼ生死が扱われる。もののけ姫もまた、そうした作品の一部である。

 予期せぬときぽっくり死ぬことも有れば自殺したり、あるいは徐々に衰えて死んだりと死に方にバリュエーションは事欠かないけれど、仮に死ぬとしてもあまり痛みは感じずに死にたいところである。生きていると言うことに対していろんな人間がなぜ生きるのかテーマを与えて来たけれど、結局生きているというのは単に生まれてきて死んでいないということなのであって、どうこうというものではない。

 一生一度きりなら何がしたいかという話なのだけれど何がしたいか、何をするかと言われると何もせずに終わりそうな気もする。毎日刺激が欲しくても、結局それも無理な話で仕事が入ったり別のことが入ったりするわけである。まあスリリングな毎日というのも疲れるから丁度いいと言えば丁度良い。現世のものを来世には持っていかない以上老いる前にもう少し楽しい記憶を積み重ねたいなと言ったところである。

 

ダラダラ書く たかたか。