芋焼酎 首尾一貫性、ナルシスト

 首尾一貫性なんて言葉は凡そ良い意味で使われる言葉である。あるいはこれを悪い言葉で言うと頑固、とでも言うのだろうか。文章を書く上で、本来は意識しなければならないのはまさにこの首尾一貫性である。昔通った予備校の講師曰く、素人の描く物語は視点や口調が予告なくズレるから大変読みづらく、さながら、車に酔うように文章に酔ってしまうそうである。と言うことで自分の前回書いたブログを読んでみたが直感で書いて推敲しないものだから語尾が恐ろしいほど、この一貫性が無いから、酔わないけれども軽い目眩は覚えるものだ。

 一貫性のある人間は自分が信じた道を爆走する特攻野郎である。出る杭とはまさにこれで、叩くに丁度良い人材はこのような人間の他には見つからない。ところで、もし大人っぽく振る舞いたいなら最も簡単な方法は、この首尾一貫性を捨てて杭として地面に打ち付けられておくということである。その場の相手に対してある程度同調し頷くマシンは実はそこそこに大人っぽく見えるものである。すぐに頷く都合の良い人材を世間は大人っぽいとか形容する。誠に人間とはズルい生き物だ。

 さてだらだらと書いたが、実は本来今日書きたかったのは芋焼酎は美味しいということであった。もちろん理由はブログっぽくなるからである。強い匂いと味がする芋焼酎はそれほど値段も張らないが随分と好き嫌いも分かれてしまう。こういうものは若い時に飲む方が良いのだろうなと思う。歳を取れば柔軟性は消えて新しいものは受け入れにくくなるからである。ましてや華やかで飲みやすい芋焼酎まで飲まず嫌いになってしまっては損である。

 そんな人を選ぶような頑固な芋焼酎であるが、頑固な人を受け入れるのも若者の特権と言えるだろう。無駄に頑固な教授も肩肘張りすぎな学生も、クセは強くとも味わい深い人たちかもしれない。と、良いこと書いて見ました感を出したが、少なくとも在学中は試験を通すのが難しい教授とは、わかり合うことはないであろう。そもそも、酒だって安いものはクセばかり強くてまずいでは無いか。

 

相変わらずバラバラに たかたか。