親ガチャシュミレーター

 忙しくて更新が深夜どころか明け方になったりしているが暖かく見守って欲しい。

 さて今日は医学生にとって最も重要な問題の一つである、親ガチャについて話そう。子供というのは親を選ぶことができない。最近は出産前診断の技術が発達してきたことで子供がトリソミーでダウン症を持っているかくらいならすぐに診断できるから、気に入らないなら生まないという選択肢が生じつつある。つまり親は生まれてくる子供を選ぶオプションが生じつつある。

 人の一生というのは生み落とされた環境に実に左右される。例えば父親は歴史が好きでしきりに幼いころ伝記というものを読ませてきた。その結果、今も歴史は好きである。と自分の例で言うならこう言うことがある。

 これは趣味レベルの話だけれど、例えば虐待のある家やない家、お金持ちな家も有れば貧乏な家もある。日本は塾教育が学校教育のレベルを遥かに上回る社会なので当然優秀な塾に通わせることは一つの学歴社会での成功の条件である。これに通える人もいればそうでない人もいる。

 当たり前だが間違いなく親ガチャ、というのは存在する。もらう遺伝的形質に始まり、発達段階に至るまで全て運の要素が絡んでいる。人が人生でする決断や努力はトータルでは同じくらいだけれどもどの階層でどの方向を向いているかで経済的な、あるいは他の格差が生じる。

 ネットではある種の成功者に対して親ガチャだ、なんて意見がある。口に出すべくもなく当たり前である。そもそも親の威を借りて何か悪いのかという話である。

 人生はスプリントスポーツではない。生まれながらにして格差が生じるものである。実際、経済的に恵まれたとしてもその人が容貌や、あるいは年齢で上回れるとは限らない。不慮の事故で障害を負う可能性だってある。様々な要素から親のみをガチャ運で判断するのは歪だろう。

 

親ガチャSSSレアの たかたか。