人気者になろう系

 首相が最低賃金底上げに意欲、なんて記事がある。この不況下の中でそんな政策が実現するのかどうかは知らないけれど賃金が上がると聞くと支持を集めやすいらしい。ただ実際問題、最低賃金を上げる方向に動くと最低賃金より上の給料で働いていた人は最低賃金側に給料が下がるので損である。まあそのことを理解している人はそういう賃金で働く所得帯の人にはあまり見られないが。

 と、そんなことを言うと低所得者への偏見、と言われてしまうが、この世の中の頭の良い人が忘れがちな事実は本当に親ガチャなる存在である。単純な学力ですら年収と大きなズレがあるのに、教養となると益々ズレる。よく東大生の多くがピアノを習っていたみたいな指標があるが、あれである。ピアノを習っているから東大に入る確率が上がったのではなくて、ピアノを習えるだけの環境が揃っていたからこそ東大に入ったと言える。

 ポピュリズムというか民主主義の怖いところはここで有権者の大半は無知である以上、一つ間違えるととんでもない方向に議論が進んでしまう。まあ今の日本の素晴らしいところは無知である代わりに無気力でもあるのでそれほど害は無いところである。結局のところ無能が働いているのが一番困る。

 

時給高いバイトしたい たかたか。