タピ活に鍋

 タピオカドリンクというのがこの世には存在する。日本だと黒糖タピオカと言って黒い粒のイメージがあるがメキシコだと普通の砂糖を使うから全然黒くないらしい。大変カルチャーショックである。タピオカドリンク最大の欠点は底に残るタピオカであると言える。人にもタピオカにもなかなか言うことを聞いてくれない頑固な奴はそこそこにいるものでタピオカドリンクを飲むと常にこいつが残っている。最後はこの黒い粒をどうやってストローで吸い出すか、その戦いが始まるわけである。まあすっかり廃れたタピオカブームの後、未だこんなことを考える人間も少ないだろうが。

 ブームというとそろそろ寒くなってきたので鍋でも流行りそうな季節である。冬につつく鍋は実にうまい。とみんながこんな短絡的な思考をしているものだから鍋の専門店というのは夏は予約無しでいつでも入れるくせに冬は人がごった返している。外でクソ寒い中並んでまで流石に鍋を食べる元気はもう無いが、中には寒い中元気いっぱいに鍋をいまかいまかと待っている奴もいる。

 流行に遅れると時代遅れと言われる。例えばタピオカなんかもう飲むやつおらんとかそう言う迫害がある。ということでタピオカを飲む時は控えめに飲むか、あるいは全集中の呼吸で一気に吸い込みたいわけだが、このノリを首相が国会でするものだから、答弁がセリフの掛け合いになっていた。まあ普段、噛み合っている答弁などまず見れないから流行の話題ではうまく噛み合ってよかったのかもしれない。

 

鬼の心はお見通しの たかたか。