インキャ増えすぎてる

 とある調査によると日本人の若年層で自分のことをインキャだと思う人は六割から七割に上るらしい。客観的に言ってかなり高いだろう。

 SNSの発達により、陽キャの基準が上がった今はともかく老年人口でも男性は半分くらいは自分のことはインキャだと感じているとのことである。というわけで指標を信じるなら、ここ日本では世の中の半分以上はインキャということになる。

 そんなにインキャな人間の割合は高かったかどうかは分からないが特に男性で高いとはどういうことなのだろう。

 なんとなく上の世代の人間で男性で自分がインキャだと思う割合が高いのは男性の方がかつては社会的な生き物だったという理由が大きい気がする。つまりは学校だけでなく、会社等を通じて、均質でない人間をたくさん見てきた結果が自身をインキャと自覚させやすくしていると思われる。

 営業なんかを見ていると上手い人はだいたいみんなそもそものテンションが高く、手八丁口八丁というか流石な印象を受ける。トップランナーの人の多くは陽キャな感じを受けるし、総合職で入社すると出世するためには必ず営業もするので、そういう優秀な同期を見ていると自分のインキャを自覚するのかもしれない。

 ということは世代が上がるにつれて自分のことをインキャだとは思わない女性が増えるのは単に社会性とかの問題なのではとも思える。ということは指標に現れていないだけで日本人のマジョリティはインキャであるとも思える。

 ところでここまで陽とかインキャとか言ってきたのだけれどこの概念を言葉で定義するのはめちゃくちゃ難しい。発信力のある人は陽かもしれないけれど最近はインキャな人でも伸びる人はたくさんいる。結局雰囲気とか自覚が決めるのかもしれんなというどうでもいい結論になった。

 

ヨウキャになりたい たかたか。